SPECIAL INTERVIEW特集記事

#02

175R SHOGO ×
セブポット代表 佐藤 ひろ子
スペシャル対談 前編

INTRODUCTION

セブ島を代表する総合情報媒体「セブポット」を手掛け、島内の日本人で知らない人はいないであろうセブポット代表 佐藤ひろ子さん、そしてセブ島家族移住がYahooニュースのTOPに掲載され話題となった日本のロックバンド175Rのボーカリストであり、CEBUYOLO代表を務めるSHOGOのスペシャル対談が実現!

南国・リゾート・観光地・語学留学 etc… 様々なイメージがあるフィリピン・セブ島。実際に住んで生活している二人だからこそ分かるセブ島の魅力やプライベート・子育てのお話などリアルなセブ島ライフを前編・後編に分けてたっぷり語ってもらいました!まずは前編スタート!

175R SHOGO

1980年3月24日生まれ 福岡県北九州市出身。
日本のロックバンド175R(イナゴライダー)のボーカリスト。

セブポット代表 佐藤 ひろ子

セブ島を代表する総合情報媒体「セブポット」を手掛けるセブ島在住経営者。

CEBUYOLO編集部:本日は宜しくお願いします!
まずは全く異なるジャンルのお二人が出会われたきっかけや初対面の印象を教えてください。

出会ったきっかけと経緯~移住をきめるまで

SHOGO:佐藤さんに出会ったきっかけは、もともと僕がセブ島移住を決めた時に友人のツテでフィリピン大使館の方を紹介していただき、その大使館の方に「セブ島に移住したいのですが、どうしたらいいですか?」というお話をしたら「セブ島のスペシャリストがいますので紹介します」と言われ、ご紹介を頂いた方が佐藤さんでした。

CEBUYOLO編集部:初めてお会いした場所は日本で?

SHOGO:いや、セブ島に来て初めてお会いしました。セブ島に着いて一番最初に出会った日本人で、一番最初に仲良くなったのも佐藤さんでした。

CEBUYOLO編集部:それは奇跡のような出逢いですね!ちなみに何年前ですか?

SHOGO:2年前です。一番最初にお会いした時に佐藤さんと食事に行ったり、佐藤さんのご自宅にも招待していただき、お子さんを紹介してもらったり、セブ島での生活を色々教えてもらいました。佐藤さんはセブ島に来て一番最初にできた「友人」であり「師匠」のような存在です(笑)。

CEBUYOLO編集部:その初めての出逢いの時はセブ島に「暮らす」ことを前提で来たんですか?

SHOGO:そうですね。ここに住むという気持ちでセブに来ました。

佐藤さん:自分がセブのメディア運営(マガジンやウェブサイト)などの情報業をしているということで、日本のフィリピン大使館や観光省と繋がりがあって、セブを訪れる著名人やVIPの人で「セブのことを知りたい」という方は、よく紹介いただくのですが、今回もその流れでSHOGOさんをご紹介いただき、SHOGOさんと会うことになりました。

CEBUYOLO編集部:佐藤さんは元々「175R SHOGO」という名前はご存知でしたか?

SHOGO:もちろん聞いたことはありました。私はセブに来て16年目でちょうどブームが来ていた頃は日本に住んでいませんでした。それでも、名前や歌は聞いたことがあったのですが、もともと自分自身芸能人など詳しくなくて、、、なのでSHOGOさんと会った際は、「有名な芸能人と会う」というよりも「セブ島に移住を考えている一人の人間」として会った感覚でしたね。最初の印象は「めっちゃいい人」だなという印象で。逆に、後からネットでリサーチしてみたら過去の尖ったSHOGOさんのイメージもあって驚きました(笑)。

SHOGO:(笑)。

CEBUYOLO編集部:SHOGOさんが佐藤さんに最初に出会った時の印象はどうでしたか?

SHOGO:セブ島に来て何をするよりも前に、一番最初にお会いした方なので、完全に師匠という印象です。

CEBUYOLO編集部:最初に会ったときのSHOGOさんはセブ島を何も知らない人って感じでした?

佐藤さん:いえいえそんなことないです(笑)。 事前調べを徹底して来ていて、すごくマメな人だなと思いました。あれもこれも全部調べたけど、ここが知りたいです。という感じでしたね。

SHOGO:来る前にめちゃめちゃ調べてイメージもしてきているので、セブについた時もどこに行けばいいか大体把握していましたね。調べ尽くしていたので、デジャブに近い感じで(笑)。

CEBUYOLO編集部:Googleのストリートビューで1回散歩したくらいの感覚ですね(笑)。

佐藤さん:なので、かなり調べてからセブに来られていたので、調べてもわからないところを確認しに来ているという感じでしたね。

SHOGO:どうしてもセブはネットで検索しただけだと「治安が悪い」とかよく書かれているけど、実際来てみるとそんなこともなかったりして。ちゃんと自分の目で確かめたかったんですよね。

CEBUYOLO編集部:そうですよね。

SHOGO:あとは、佐藤さんにご自宅に招待していただいたのが嬉しかったです。セブ移住を考えていた自分としては、セブでのリアルな暮らしを見ることができたので、こういう感じで移住して生活していけるんだなというのが自分の中で想像できたのが非常に有り難かったです。

佐藤さん:SHOGOさんもお子様がいて、私も2人の子どもがいます。子どもがいる環境というのが、家族で来られる方は一番心配されると思います。安全に暮らせるのか、学校、環境風土、とか。そういった面で、私の子どもが実際に生活している風景を見ていただいたほうがリアルな感覚が沸くと思ったので。

CEBUYOLO編集部:もそもお二人ともなぜセブなんですか?

SHOGO:僕はロンドンに引っ越して住んでいた経験もあるので、子どもが生活しやすい環境であれば、正直どこの国でも生活ができるなぁと思っていました。ただ、イギリスは日本から遠くて通うことが難しかったんです。そんな時に友人からタイのプーケットやセブを教えてもらいました。そこで調べ始めたら、どうやらセブが自分の考えてる環境としてはいいなと。どこがいいか具体的にいうと、まず英語圏であること、日本との距離が近いこと、物価が安いこと。その時はまだセブに来たことがなくやはり治安が気になったので、実際にセブに足を運び佐藤さんに色々教えてもらいました。

CEBUYOLO編集部:そのタイミングが初セブだったんですね!

SHOGO:佐藤さんに会ったタイミングが初めてのセブ島でした。

佐藤さん:初めてなのに、すでにセブに住む前提で来てましたよね。住む時期とかも明確なので、本気度が違いました。

SHOGO:根本は子どもの教育が全てなんですが、その他にもフィリピンの人たちの子どもに対する優しさに感動して。例えばモールとかを歩いていても声をかけてくれたり、頭ポンポンしてくれたり、レストランに行くと抱っこをしてくれたり、今の日本ではあまり行われないような事が、フィリピンでは普通にある。産まれてない時代で生きた経験はないけど、戦後の日本もこんな温かい感じだったのかな〜とか想像してました。

CEBUYOLO編集部:人と人との距離感とか。

SHOGO:そうですね。それが一番大きな決め手ですね。

CEBUYOLO編集部:なみにどのくらいセブに住むとか決めていますか?

SHOGO:めてないですね。子どもの成長を見ながらゆっくり考えたいと思っています。

佐藤さん:最初SHOGOさんにお会いした時も、まだお子さんが歩き始めたぐらいだったのですが、中学生、高校生、大学生になった時までのお話をされてましたし。お子さんの結構先の未来のことまで考えられていますよね。

SHOGO:セブに来たのはやはり子どもの教育の為なので。別に日本が嫌いだから日本を出た訳ではなくて、セブを拠点に生活はしていますが、自分自身は日本で仕事があって帰国することも多々あります。なので、やはりセブに長期間いる子どもと妻が生活するうえで、なるべくセブ島での生活に困らないように整えてあげたいな〜と思って視察しました。居住空間やスーパーなど色々見ましたし、現地学校については、6校以上は見学しました。その時はセブポットさんにも沢山お世話になりましたね。結果、その中の一校で決めて、子どもは1年間その学校に通いました。最近、新しいところに転校したのですが、転校などがラフにできるところもセブのいいところだと思います。日本だと転校する事は手続き上大変だったりもしますが、セブでは特にそんなこともなく、ある意味気軽に転校することができます。

CEBUYOLO編集部:日本だと転校するとなるとそれだけで周りの目が気になったりもありますもんね。

SHOGO:留学では、いかに子供に合った学校を選ぶか、ということが重要になります。1年単位で転校することもできますし、じっくり子供に合う学校を探せるのもセブ留学の良いところの一つだと思いますね。

CEBUYOLO編集部:佐藤さんはセブに来て何年目ですか?なぜセブだったのでしょうか?

佐藤さん:16年目になります。私はもともとアジアがよかったとかセブがよかったからではなく、小学生くらいの時から自分の住んでいる場所が合わないと気付いていて。大阪で生まれたんですが、いつかはきっと日本から出るんだろうと確信をもってたんです。その答え合わせが思春期で、高校生〜大学生くらいから外国に行くようになりました。フィリピンは30か国目ですが、当時はきっと世界のどこかに「私の住む場所」だというのがあると思っていましたが、結局は見つからなかったんですよね。
でも色々旅をしている中で、自分が向いてる場所というのがわかり始めたんです。大きく三つあって、一つ目が「とにかく寒いことが嫌い」なのですが、「嫌い」を通り越して、生きている心地がしないくらい嫌で(笑)、小学校の時は冬場は不登校をしているほどでした。なのでとにかく「気候が温暖な南国」がいいということ。

二つ目が語学が苦手で、今さら英語以外の他の新しい言語はどうしてもやりたくなかった。なので、「英語が通じる国」であること。三つ目が、暮らすにおいて「サイズ感が大事」だと気づいたことです。わたしは、大陸が苦手でアメリカ大陸や中国大陸などだと、その大きさや勢いとか人数などエネルギーに圧倒されてしまって。せっかくだったら、自分が生きて、仕事をして、何かしらアクションを起こすことに、自分がしたことの波紋が見えるサイズがいいなと思いました。そういう意味では島国が好きで、今まで行ったところもスリランカやマルタ島、キューバなど島国が多かったんです。大学時代好きだったのが、沖縄の八重山諸島で、竹富島とか西表島には住んでいたこともありましたが、そこで分かったのが、ここでは逆に小さすぎるなと。大好きだけど、ここに若い時から住んだらダメかもと思った。そのときから自分に合ったサイズ感を大事にしようと思いました。

旅を終えて日本に帰った時、自分の一番苦手なことをすることが世界感を変えるきっかけになると思って、それが日本での就職だった。いつか出ていくことは決めていたので、それまで色々経験をしておこうと思って、超ベンチャー企業に就職をしました。しかし案の定、身体を壊してしまいまして、、、結局すぐ辞めました。笑
当時、ハーブとかアーユルヴェーダとかアロマとかが流行りだしてハマってものすごく勉強をしていたんです。そんな中「癒し」をテーマに「英語、南国、サイズ感」を考慮しながら調べていたら、セブ島日系のリゾートでスパの立ち上げのマネージャー募集求人を見て。それを応募するために初めてセブに来たのが、セブとの出会いです。

セブに住んでから、アジアならではの親日感や、日本からの近さとか、フィリピン自体の英語力の高さなどのほかに、女性の社会進出がとても進んでいて、子どもの将来に優しくて、人の手が借りやすく子育てもしやすい。日本人に見えていないセブの魅力にカルチャーショックを受けました。ポテンシャルが高いのにまだ誰も知らない。いい場所なのに、ガイドブックの情報も昔から全く変わってない。まだ誰にも届いていないなら、情報発信をしたいと、スパのマネージャーを退職して、13年前にセブポットを立ちあげ起業しました。

CEBUYOLO編集部:すごいですね。

SHOGO:佐藤さんが当時住み始めたころと今とは全く違いますか?

佐藤さん:日本ではカフェにいってお茶して〜が当たり前のなかで、当時はカフェもないし、なにもない島でした。本当に海しかない。当時からリゾート地としては有名だったのですが、空港も薄暗いし、マップもない。こんなリゾート地ある?といった感じでした。

SHOGO:セブシティはどんな感じだったんですか?

佐藤さん:多少小さいモールはありましたが、今より全然栄えてなかったです。オシャレな感じのスポットもなかったですし、私が来て数年後にカフェブームが来て、スタバが出来たりとか。

SHOGO:ITパークはどんな感じだったんですか?

佐藤さん:野原でした。昔は飛行場で、それを更地にした原っぱでした。笑

SHOGO:車は?

佐藤さん:今でこそ日本でも走っているような高級車もたくさんありますが、当時は主にジプニーという相乗りのバスとトライシクルというサイドカーがほとんどでしたね。

セブの未来と住んでわかるセブの魅力について

CEBUYOLO編集部:ここ5年くらいでハワイ、グアムに続いてセブ島旅行が日本でもかなり普及してきているなと感じます。でも、やっぱりハワイとは違いますよね?今後のセブ島はどうなっていくんでしょうか?ハワイみたいになるんでしょうか?

SHOGO:ハワイが好きな友人達や先輩方から「SHOGO住んでるし行きたいんだけどセブ島どう?」とよく聞かれます。その際には「とても素敵な島だよ。ただ、ハワイとは別物だと思って来てください」と答えてますね。リゾート地ではあるけど、あくまでも東南アジアであり、発展途上国であることを説明してから来てもらわないと、きっとハワイとのギャップを感じる人が多い気がしていて。ハワイにはハワイの良い文化があるし、セブにはセブのいいところが沢山あります。まぁ結局はハワイと比べる必要はないのかなぁとも思っています。

人も違うし、先進国・発展途上国という違いもあります。フィリピン人と接していると明るくて、ポジティブな雰囲気をすごく感じる。まだまだ貧富の差もあるのだろうけど、発展途上国特有のワクワク感というものを若い人は持っていて、すごく目が生き生きしているのを感じますね。

CEBUYOLO編集部:そういうセブ独特の魅力をCEBUYOLOでは伝えていきたいですよね。
佐藤さんはどうですか?

佐藤さん:15、6年で日本人の質が大きく変わりました。というのも、もともと当時は三流リゾート地みたいなイメージがありましたし、やっぱり夜のイメージが強くて家族でリゾートに来るような感じではありませんでした。ですが、ここ数年で来る人の種類が一気に変わりました。昔は駐在員以外だとリゾートに来る旅行客と旅行業関係者、夜の繁華街が好きで来る日本人しかいなかったのが、最近は語学学校が沢山増えて”英語”というキーワードで若い人が来るようになりましたね。そこから「セブっていいよね」という若者の声がどんどん広がっていきました。また、アジア市場を拡大したいという企業が増え、ベトナム、タイ、インドネシアもそうですが、フィリピンでビジネスを展開したいという会社が増えたり、コンドミニアムなどの不動産投資など「観光・ビジネス・投資・留学」というキーワードが混ざり合い、多様化し始めたというのが最近の話です。本当にここ5~6年の間で急激に変わりました。

SHOGO:なるほど。

佐藤さん:まだまだ発展途上国ですから、ハワイなどのリゾート地と比べ、「リゾート」という面では劣りますし、観光メインではハワイには一生勝てない。まず、アメリカのエンターテイメントを創る考え方とフィリピンの価値観は全然違います。セブは、ハワイにならないし、ならなくてもいいし、なるべきでもないとも思っています。

それよりも、セブらしさ、セブにしか出せない魅力、コストパフォーマンスや、日本から近い距離、アジアである安心感、英語力の高さ、自然の豊かさ、フィリピン人のホスピタリティの高さ、子育てのしやすさなど、セブがもともと持っているポテンシャルを最大限引き出し、「ハワイみたいになりたい」ではなく、「◯◯だからセブが良い」と言ってもらえる場所になってほしいと私は思います。

SHOGO:ハワイは日本人のガイドも多く、日本語がどこでも通じると言われています。それに比べてフィリピンでは英語しか通じない場所もまだまだある。だけど、それは語学留学という面では非常にいい部分で、例えば、アクティビティにいくとき、現地のガイドに連れて行ってもらうか、日本人のガイドに連れて行ってもらうかなら、やはり現地のガイドと接して、セブで勉強した英語でコミュニケーションをとるほうが、実践の場にもなるし楽しいと思います。そういう部分もフィリピンの良いところ。近代化が進んだ国だとやはり日本語が通じてしまうので、勉強面においてもセブが良いと思う。

取りやすい永住権~リタイアメントビザ

CEBUYOLO編集部:あと、住むには欠かせないビザですが、永住ビザも取りやすいんですよね?

佐藤さん:そうですね。観光ビザも気軽に延長できますが、永住ビザは世界で一番取りやすく、価格は安いですし本当におすすめですね。

CEBUYOLO編集部:ここ数年で大きく法律が変わったりすることもありましたか?

佐藤さん:多いですね。フィリピンは事前のお知らせなく急に仕組みやルールが変わるので、いつも最新の情報を知ることが大切ですね。

CEBUYOLO編集部:永住ビザについてはそんなに大きく変わっていないんですか?

佐藤さん:リタイアメントビザという就労もできて、家族2名までつけることができるビザがあります。35歳以上なら誰でも取ることができるのですが、こういったことができるのもフィリピンだけなんです。昔から大きく変わったことと言えばパターンが二つできて、35歳~49歳の人も5万ドル払わなければならなかったのが2万ドルに費用が抑えられた。その代わり、無料だった年会費がかかるようになった。そういったことは変動したりすることもあります。フィリピンでは永住者を増やしていこうという流れがまだありますが、他国ではどんどん制限が増えています。なので、セブには外国人が増え始めています。国によっては最低限、滞在しなければならない期間が決まっている国もありますが、フィリピンでは期限の決まりもないですし、いくら以上の物件に住まなければならないなど、不動産の特約もないうえ、就労も可能なんです!今の条件が諸外国に比べて良すぎるので、またルール変更や制限がかかることは考えられますね。

SHOGO:永住ビザを取るならセブポットにお願いすれば、円滑に申請できます(笑)。ビザ取得はセブポットへどうぞ。僕も申請いただきました。

佐藤さん:セブに来ている日本人のビザ取得サポート実績は1位です(笑)。

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